渥美二郎とアンチ・エイジング
テレビで渥美二郎さんが「釜山港へ帰れ」を歌っていました。
言わずと知れた昭和の名曲ですが、驚いたのは彼のルックスです。
若い。な~んにも変わっていません。
小学生の頃、はじめて見たときはむしろ若々しさはありませんでした。
当時の年齢はわかりませんが38歳ぐらいに思えました。
ところが2007年の9月、今テレビで歌っている渥美二郎さんも38歳ぐらいにしか見えないのです。
もう30年も38歳をやっている感じです。
言わば38歳の超ベテランです。
芸能人には若く見える人がたくさんいます。しかし、よくよく考察してみると、女性であれば凄まじいまでの化粧のてんこ盛りの成果であったり、男性なら「ヅラ疑惑」がつきまとったりします。
つまり「若い」のではなく「若づくり」だったりするのですが、渥美二郎さんの若さに「無理やり」な感じはありません。白髪ぐらいは染めているかもしれませんが、ものすごく自然で「若く見える?何もしてないけどねぇ」とでも言いたげです。
ラメの入ったスーツをまとい、時を止めたまま「釜山港へ帰れ」を歌う渥美二郎さん。
戦慄さえ覚えます。恐るべし!
ここ数年「アンチ・エイジング」なる概念が世の中にはびこっています。
ようは老化に抗って生きていこう、というような考え方です。
たしかに若く見られるのは嬉しいことですし、様々な医学的数値が「若い」とはじきだされることはいいことです。とうぜん病気がちになるのは嫌です。
しかし「老いる」こと自体は私は嫌なことだとは思いません。
故池田晶子さんのコラムに「人生、若いときも一度。老いていく経験も一度」みたいなことが書いてあるのを読んでから私はすっかり「アンチ・アンチ・エイジング」です。
30歳くらいの体の状態や調子がその人の人生の「頂点」であるならば、あとの何十年かは皆下り坂(老化)ではないでしょうか。
私は人生の半分くらいを占める「老化」をどうせなら、抗うのではなく楽しみたいのです。
「禿げてきちゃった」「腹が出てきちゃった」「走れなくなったな」
それらのことを私は「一生一度の経験」として明るくうけとめながら生きて行きたいのです。
だから40代の人が必死に20代に見えるように策を講じているのを見るとなにか滑稽な感じがします。
いろいろゴチャゴチャ書きましたが、一言で言うと私にとってアンチ・エイジングは「バカバカしい」のです。
病気にならないように、運動をしたり食事に気をくばったりはするでしょうが、若さを維持したり、若く見えるような特別な努力はこれからも一切しません。
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