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キクロンおばさん

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キクロンです。

家でも職場でも幾度となく使ってきた食器洗い用のスポンジですが、よくよくパッケージのデザインを見てみるとかなり味わいがあり、しかもちょっと「怖かった」ので、思わず写真に撮ってしまいました。

まず惹かれるのはそのイラストのタッチ。どう見ても現代のものではありません。パソコンのパの字もない時代に描かれてたものと思われ、全体的な色調からは¨古めかしさ¨が伝わってきます。

技術的には遠近法などがうまく使えておらず、システムキッチンの蛇口や窓際においてあるポットとヤカンが斜めになってしまっていて、今にも落っこちてしまいそうです。

そしてなによりも、衝撃的なのが手前に大きく描かれた¨奥さん¨です

現代のセンスなら、もっと若くて新婚ホヤホヤ的な娘さんを起用するかと思うのですが、私の見る限りこの¨奥さん¨は40歳台。完全に熟女とよばれる領域です。

ノースリーブからあらわになった、たっぷりとした白い身の腕からは、そこらへんの小娘には真似のできない大人の色香が漂っており、かなりのボリュームがあるだろうと容易に想像が出来るバストのあたりでちょうど絵を「切る」ことによって、マニアの人はたまらないだろうな、と思わせる構図になっています。

そう、このパッケージデザインはどこか生めかし過ぎるのです。

奥さんはキクロンを持ってはいますが、今から食器を洗おうという感じではありません。うっすらと微笑んではいますが目は笑っておらず、その目は¨私¨ではなく第3者の¨ご主人¨に向けられ、寝室にいざないながら「今日はこのキクロンを使って・・・」などと淫らなことをもくろんでいそうです。

くわえて、奥さんが持っているキクロンの中には同じ「キクロンを持っている奥さん」が描かれ、合わせ鏡のように無限に続いています。それは終わりのない淫靡と悦楽の世界をあらわしているようでもあり、もしその目線の先が不倫相手だとしたら、逃れられない泥沼の暗喩ともとれ、ほんとうに怖いです。


私は¨奥さん¨のことがもっと知りたくなって、キクロンのホームページを訪れてみました。

すると、次から次へと私の想像を超える事実が判明して腰が抜けました。深い。じつに深い。


まず、この奥さんに明確な名前はなく単に「キクロンおばさん」と呼ばれています。私は気を使って¨奥さん¨て言っていたのに、なんだ、おばさんて言っちゃってよかったのね。

私は絵のタッチからその歴史は70年代だとふんでいたのですが、実際にはもっと古く昭和37、8年ぐらいにさかのぼります。(どんだけロングセラーなんだ)

商品があまり売れずに悩む当時の社長のもとに、ある画家があらわれ、「3倍の売れ行きを示すイラストを描く自信がある」と豪語したそうです。

それが「キクロンおばさん」で、採用してみるとほんとうに売り上げが飛躍的に伸びたのだそうです。

これは私の想像ですが、今だに同じイラストを使い続けているのは当時の¨恩¨を忘れないためではなかろうか。このおばんさんに会社を大きくしてもらったんだと。

だとしたらちょっといい話でジーンときてしまいます。

「キクロンおばさん」は、ちゃんとした名前がないわりにはけっこう細かく¨キャラ付け¨がなされています。

そもそもその生い立ちからして複雑。

ドイツ人の父と台湾人の母をもち(つまりハーフ)、中学の頃に父の仕事の関係ではじめて日本の土をふみます。

私は「キクロンおばさん」の¨茶髪¨を故・青江三奈さんのような「昭和歌謡茶髪」だと思っていたのですがはずれました。地毛だったとは!!

年齢は私と同世代の37歳。夫は外交官で渋谷に住んでいます。

笑えたのは好きなタレント→kinki kids(とくに堂本剛のほう)だって。40年以上の歴史があるわりにはずいぶん設定が最近です。

他にも通販好きだったり、懸賞に凝っていたりと、意外と俗っぽいところがあると知ってなんだか安心しました。


―なんとなく道で拾った石を調べてみたら素敵な物語が隠されていた。―

―いつもは通り過ぎていただけの近所の壁の穴を覗いてみると、想像を絶する世界が広がっていた―


「キクロンおばさん」はそんな経験をさせてくれました。


ここまでつらつらと「キクロンおばさん」のことを書いてきてなんなんですが、私は昔から住友スリーエムのスミちゃんのファンです。

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コメント

はじめまして、キクロンおばさんについて語っていただき感謝です。もう少しレアな情報お知らせします。
彼女は実は以前は西條秀樹様のファンだったのですが、ずいぶん前に堂本剛様主演の夢のカルフォルニアというドラマの最終話にて共演?を果たしました。それ以来彼のファンになっています。
もし興味があればレンタルビデオ等で探していただければその事実が判明するとおもいます。
というより世界で初めて貼り合わせタイプのキッチンたわしとして登場したキクロンAですので、是非お使いいただければこの良さはわかっていただけるかと。
ちなみに、キクロンおばさんはイタリアのベネトンの雑誌にももっとも日本女性らしいキャラクターとして紹介いただいた経歴を持っています。
今更の投稿失礼いたしました。

投稿: キクロンおばさん親類より | 2009年5月 1日 (金) 00時51分

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