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天の気

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「お天気」と名づけた昔の人は素晴らしい。

ちかごろの急な豪雨をもたらす不安定な気候は、科学的なメカニズム云々よりも、¨天¨という人格が気分や機嫌を損ねている、という表現の方が実感として受け入れられます。

まさに「気象」というより「気性」です。


まったくの偶然しろ、これからでかけようという時や、駅やお店から出ようとした途端はげしい雨が降ってくると「意地悪だなぁ」とか「なにか悪いことしたかよ」などと、かなり擬人化して私は空を見上げてしまいます。

このまえなど、仕事が終わって同僚といっしょに会社を出て道を歩き出し、さぁ会話をしょうかと思った瞬間「ざぱーん」と嘘みたいな量の雨が降ってきました。そしてその音で互いの声が聞こえなくなってしまい、いったいなんのジェラシーなのだと私は可笑しくなりました。


「女心と秋の空」とはよく言ったもので、気まぐれな天候の変化に出くわすと、私もやはり女性の「気性」を思い出さずにはいられません。


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