« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

アダルト・チルドレン

古舘伊知郎が報道ステーションで〈アダルト・チルドレン〉という言葉を「子供っぽい大人」の意味で使用したことを謝罪していました。

あれだけ語彙のある人が誤った解釈をしていたなんて。私はかなりがっかりしています。


私が〈アダルト・チルドレン〉を知ったのは、90年代半ばのことです。

新聞にアダル・トチルドレンに関する本の広告が載っており、¨その人たち¨の特徴が羅列してありました。

「周囲が期待しているように振舞おうとする」

「NOが言えない」

「他人に自分の進化を知られることを恐れ、恥じる」

「フリをする」

「何もしない完ぺき主義者である」・・・

これはそのまま私のことではないか。

私はその本と、他にもう一冊関連する本をすぐに買ってきました。


〈アダルト・チルドレン〉はアメリカで生まれた言葉で、アルコール依存症などの親を持つ、機能不全(子供にとっての「安全な場所」「安らぎの基地」という機能をはたしていない)に陥った家庭で育った子供の頃の心の傷や¨役割としての性格¨が、大人になっても対人関係などで障害となって、どこか「生きづらさ」を感じている人たちのことを言います。

日本では仕事熱心で家庭をかえりみない父親をもっていたり良妻賢母すぎる母親がいたり、ともかく夫婦喧嘩が耐えない家庭などの子供たちが、それに順応するために自己をおさえて「フリをしたり」「NOが言えない」性格が形成され、逆に家庭の外、社会で触れ合う無数のコミュニティの中ではそれがネックとなってしまうようです。

¨アルコール依存症の父親がいやでいやでしかたがなかったのに、つきあったり結婚する男がアルコール依存症ばっかの女性¨がたくさんいることを本を読んで驚きました。ストレスを感じながらも、¨そういう人¨にしか対応でいなくなってしまっているのです。


私は10代の頃から「人とどう接していくか」が、大げさに言えば人生のテーマでした。友だちはたくさんいましたが、他人といるとなんだか「居心地の悪さ」や「窒息感」をおぼえ、どうしたもんだろう、と悩んでいました。

しかし〈アダルト・チルドレン〉という¨性質¨があり、それをもつ人たちが世の中にはたくさんいるということを知り、くわえて「私はアダルト・チルドレンである」という自覚をもつことによって、私はかなり楽になりました。

性格は変わりません。私は今でも「何もしない完ぺき主義者」ですが、それでもいいやとそういう自分を整理しておく棚みたいものができた気がします。


さて、アダルト・チルドレンに関する本を読んでから、(アダルト・チルドレンであるか否かはべつとして)私は他人対しても¨役割としての性格¨を考えずにはいられなくなりました。

たとえばワガママできまぐれなAさんがいたとします。

私にとってはかなりつきあいづらかったりするのですが、そのひとが〈ワガママできまぐれ〉であることによって安定し、うまく機能するコミュニティがどこかに存在するのではないか。そのひとも、なんらかの環境に対応し、自分も安定させるために〈ワガママできまぐれ〉にならざるを得なかったのではないか。そんなふうに思ってしまうのです。


| | コメント (0) | トラックバック (1)

気になるCM「イインダヨ!」と「あちゃー」

☆「KIRIN淡麗グリーンラベル」のCMはなんだか不思議です。

5人の外人さんたちが「イインダヨ!」と発しながら草原ではしゃいでいます。

そして何の説明もなしに、しかし間違いなく彼らはドリフターズのものまねをしているのです。

よく見てみると「いかりや役」「加藤役」「志村役」「仲本役」「ブー役」とちゃんと振り分けられ、風貌もそれらしく似せてあって、そうとうこだわっている感じが伝わってくるのですが、私の頭の中には「なぜ?」の言葉が浮かびあがり消えることはありません。

ドリフターズを出したいのなら、長さんがいないとはいえ本人たちを出せばいいのではないか。じっさい、K´sデンキはそうしているのです。

なぜものまね。なぜ外人。

糖質70%カットが¨売り¨のグリーンラベルが体に「イインダヨ!」ということはわかりますが、それでもどうしても「外人のドリフ」には繋がりません。

さらにわからないのは、途中から本物の志村けんが現れ、「ひげダンス」風の燕尾服を着た彼を先頭にみんながあの懐かしいダンスを踊り始めるのです。

志村けんが2人になっちゃってるじゃないか!

「KIRIN淡麗グリーンラベル」のCMは今のような¨作風¨でもうけっこう長いこと、何バージョンも続いています。

「好評」ということなのでしょうか。

テレビから流れる「イインダヨ!」の連呼を聞くたびに、私の心のモヤモヤまで丸め込まれてるような気がしてなりません。


☆極楽とんぼ・加藤浩次について私は、粗暴で荒々しい芸人さんというイメージしかなかったのですが、いつのまにか彼は芸能界における「格」や好感度みたいなものを着々と上げてきているように思います。

いつも昨日カラオケで歌いすぎたみたいな枯れた声をしていて、聞き取りにくく、喋りで番組を進行していくのには不向きなように感じるのですが「スッキリ!!」や「がっちりマンデー」のメインキャスターにまさに¨スッキリ¨収まっています。(祝日の今日、久しぶりに「スッキリ!!」を観たのですが、テリー伊藤と三船美佳の間にいる加藤はほんとうに¨まともな人¨のように映っていました)

そして、相方山本の馬鹿げた失脚以来、相対的に加藤の¨磐石さ¨にどんどん拍車がかかってきています。

「ウコンの力」のCMで、上司よりも先に通りすがりの美女にタクシーを譲ってしまったり、カラオケでマイクを奪ってしまったりと、加藤はつまらないオッチョコチョイを演じ、「あちゃー」とか言っていますが、上司たちはあまり加藤を¨責めていない¨ように見えます。

あのCMは現在の加藤のポジションと消費のされ方を如実に現しているように思えてならないのです。

相方の不祥事がもう一人の株をあげてしまう。私はかつてのやすし・きよしを思い出しました。(やす・きよケースと呼ぼう)

なので、加藤はきっと何年後かの国政選挙に立候補するだろうと私は睨んでいます。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

雪と信号機

149

私はなぜだか、そこらへんの信号機や踏み切りに詩情を感じてしまいます。

夜の空気ににじむ赤信号の光だとか、夕暮れ時の踏み切りが大好きなのです。

今日は夜明け前から雪が降りつづいています。

ちかごろの川崎では珍しいです。

私は朝からカメラをもって、近所の雪の中の信号機たちを撮りまくりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

こんどはギョーザですか

145
環境省は国や独立法人などに環境配慮製品を義務づけた「グリーン購入法」の見直しを始めました。

日本製紙連盟も「古紙配合率問題検討委員会」を発足、再発防止に動き始め、ややお手盛りな感じもしますが、世間の批判をうけて環境貢献運動に総額10億円の支出をする、との発表がありました。

先週、何度か私の職場に紙を卸している会社の専務が訪れ、いろいろと話し込みました。専務は方々に説明をしに行ったり、逆に説明を聞いたりと忙しそうでしたが、我々のような「現場」にとってもっとも早く訪れる「変化」は、再生紙の表示だと言っていました。70という数字が20になったり「再生紙」の文字自体、削除されてしまう用紙がでてくるかもしれないと。

偽装だなんだといっても、その「再生紙ら」は大河のように巨大な質量をもって社会の真ん中をを流れていました。私の扱っている印刷機の部品の中には¨今の再生紙(と呼ばれているもの)¨にあわせて改良されてきたものがありますし、取り扱う溶剤や薬品もそうです。それから他の分野(製本など)も同様かと。

もしむやみに古紙の配合率をあげ、その¨再生紙¨をラインにのせるとなると、一からの調整に膨大な経費と時間がかかり、業界の混乱、停滞、低迷を招くと思います。

なので今の再生紙のまま表示の方を改める、という業界の方向性に、私は少しホッとしました。

ぜひとも今回の問題をきっかけとして、あいまいだった「再生紙とはなんぞや」という枠組みが具体的な形で世の中に提示されていけばいいなぁと願います。(古紙配合率○○%以下は再生紙と言わない、とか)

それから再生紙と「環境配慮」についても、現実的につきつめて考えるいい機会ではないでしょうか。ついつい「リサイクル」だの「再利用」だのと聞くと自動的に「自然にやさしい」ととらえてしまいがちですが、実際は「えばるほどやさしくない」かもしれません。

再生紙は大量の薬品が使われ、生成のさいに出る二酸化炭素量もバカにできないといいます。

一方で、古紙が5%しか含まれていないとイメージとして「環境に配慮していない」ととらえられるかもしれませんが、専門家が誠実に試行錯誤をかさね、やれるだけのことをやった結果が5%なら、それは「環境に配慮した」と言えるのではないかと私は思い、「(環境配慮という)大儀」や数字に踊らされことなく、自分の頭を廻せ!と肝に銘じるのです。

用紙会社の専務は「これ1枚持ってくよ、調べたいんだ」と、ある¨再生紙¨をもって帰りました。

たしかに、その再生紙は私もまえまえから「この白さは¨クロ¨だろう」と訝っていた代物なのでした。


さてさて、雑誌のページをめくるように、世の中の関心ごとはガラッと変わってしまいます。

千葉と兵庫で10人の中毒患者がでたことが発端となった「中国製冷凍ギョーザ」に今日本中がおののいています。

ギョーザだけでなく、「天洋食品」製品はこぞって取り扱う各社が自主回収を始めました。

新聞やテレビなどでそのラインアップを見渡すと「味の素」や「加ト吉」など有名どころをはじめ、確か9社くらいの商品たちが対象となっており、ぼんやりとは認識していたものの、あらためて日本の商品だが「じつは中国産ばっか」という事実に驚いたりしています。

NHKのニュースを観ていたらちゃんとパッケージなども見せながら、アナウンサーが「食べないでください」と訴えていました。

しかし、多くのパッケージにデザインされた¨豚さん¨などのキャラクターたちは、ニュースに出演することなど想定しているはずもなく、みんな可愛くてほのぼのとしてまるで緊張感がありません。

「君たち、事の重大さがわかっているのか!」と叱りつけても、「おいら知らないよブー」と返されそうです。

それから品名も不祥事にはふさわしくないものがあったりします。

新聞でリストを見ていたら、「ジェイティーフーズ」には<お弁当大人気!>シリーズがあるらしく

・お弁当大人気!ロールキャベツ

・お弁当大人気!豚肉のごぼう巻き

・お弁当大人気!2種のソースのロールキャベツ

などがあげられていました。

大人気!なのに「食べんな」って言われて回収されてしまいます・・・。


現在、「天洋食品」の製品を食して被害を訴えた人が1000人を超えたらしいです。なかには¨中毒ではない¨人もいるでしょうが、たしかに自分の食べていたものが後々「回収」されたと聞けば、気分が悪くなって、心配になってお腹のひとつも痛くなるかもしれません。

中毒の原因は「メタミドホス」という殺虫剤らしいのですが、患者の症状から「残留農薬の量」としてはありえないらしく、加工のさいに混入した可能性が高いと言われていますが、真相はわかっていません。

今の世の中、人、物、情報、あらゆる物事がものすごい量とスピードで動いています。

「毒の回りも早いな」そう感じて恐ろしくなってきました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »